2011年11月23日水曜日

平成23年版 高齢社会白書2

平成23年版 高齢社会白書



厚生労働省HP
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2011/zenbun/23index.html







○「近所づきあいがほとんどない人」は、一人暮らしの男性と健康状態がよくない人に多い


ふだん、近所づきあいがほとんどない人の割合は、全体で5.1%であった。性別に見ると、男性は5.4%、女性は4.8%である。これを世帯構成別に見ると、一人暮らしの男性が17.4%と最も高く、近所づきあいをしていない人が多いという結果となった。また、健康状態別に見ると、健康状態が良くない人で、近所づきあいがほとんどない人が13.5%であった(図1-3-1-2)。


○「困ったときに頼れる人がいない人」は、一人暮らしの男性、近所づきあいがない人、親しい友人・仲間をもっていない人に多い



困ったときに頼れる人がいない人の割合は、全体では2.7%であるが、性・世帯構成別に見ると、一人暮らしの男性で特に割合が高く19.8%にのぼった。一人暮らしの女性は7.3%であった。

また、「近所づきあいの程度」、「親しい友人・仲間の有無」、「グループ活動への参加の有無」の回答別に見ると、「近所づきあいがほとんどない人」で10.5%、「親しい友人・仲間をもっていない人」で16.5%、「過去1年にグループ活動に参加しなかった人」で4.9%が、それぞれ困ったときに頼れる人がいない状況にある(図1-3-1-3)。


エ 孤立死



誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような「孤立死(孤独死)」の事例が報道されているが、東京都監察医務院が公表しているデータによれば、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成19(2007)年、20(2008)年、21(2009)年と3年連続で2,000人を超えている。また、(独)都市再生機構が運営管理する賃貸住宅約76万戸において、単身の居住者が誰にも看取られることなく賃貸住宅内で死亡したケース(自殺や他殺を除く)は、21(2009)年度に665件、65歳以上に限ると472件となり、12(2000)年度に比べ全体で約3倍、65歳以上で約4倍に増加している。これらの死亡者数がすべて孤立死であるわけではないが、いわゆる孤立死の多くがこの人数に含まれると考えられることから、孤立死の数もおそらく、同様に高い水準にあるものと推測される(図1-3-3-2、図1-3-3-3)。


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